大型旋盤 豆知識

2021.07.02

なぜ超耐熱合金の切削は難しいのか?

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インコネルなどの超耐熱合金は、一般的に切削しにくい材質として知られています。またステンレスなどと違い材料が高価なため加工におけるミスは許されないため、敬遠されることが多くあります。

 

そんな中、大型旋盤・ターニング加工.comを運営する秦精工では、超耐熱合金などを含む特殊鋼の加工を数多く手掛けておりますが、こうした切削加工に前向きなのは、超耐熱合金という材質の切削加工における特性を熟知しているからです。

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今回は特殊鋼切削加工のプロである秦精工から、

「なぜ超耐熱合金の切削は難しいのか?」

というテーマでお伝えしていきたいと思います。

 

 

1.超耐熱合金は、硬い

インコネルなどの超耐熱合金が削りにくいと言われる所以は、まず一つ目に他の材質に比較して硬い、ということが挙げられます。この硬い材質に対して、どういった刃物を選定するか、パワーが十分にある機械加工設備を活用する、といったことがポイントになってきます。

 

 

2.超耐熱合金は耐熱性が高いため、切削加工を行っても柔らかくならない

これは上記1.とも関連しますが、鉄やステンレスなどの材質を切削すると、例えばチップやドリルなどとの接点は高温になります。鉄やステンレスなどの場合は高温になることで硬度が低下しさらに削りやすくなるという側面があるのですが、インコネルなどの超耐熱合金は高温でも硬度が低下しない・軟化せず硬いままなので削りにくい、という事になります。
超耐熱合金なので当たり前といえば当たり前なのですが、こうした特性からも鉄やステンレスよりも削りにくい材質である、ということがお分かり頂けるかと思います。

 

 

3.超耐熱合金は、熱が逃げない。

2.では被削物のことについて述べましたが、今度はチップやドリルの課題です。インコネルなどの超耐熱合金は熱伝導率が低く、熱が逃げない材質になります。従って、チップなどを使った切削加工を行った際の発熱が超耐熱合金の方に逃げず、チップやドリルの熱が上昇してしまいます。切削においては切削油を使用するように、一般的に工具は熱が上昇すると切削性が落ちますので、このポイントも超耐熱合金の切削加工が難しいという理由になります。

 

 

大型旋盤・ターニング加工.comを運営する秦精工では、今回ご紹介したようなインコネルなどの超耐熱合金、特殊鋼の材料特性を把握しながら、お客様のご要望に応じた加工品をご提供することが可能です。さらに、長年特殊鋼を調達・加工してきておりますので、他社では入手が難しいような材質でも調達を行うことが可能です。インコネルなどの超耐熱合金、ハステロイなどの耐蝕合金の切削加工でお困りの場合は、ぜひ大型旋盤・ターニング加工.comまでお問合せください。

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