大型旋盤 豆知識

2026.11.05

五面加工機と5軸加工機の違い

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この記事のポイント

  • 五面加工機は、大型ワークの上面と四方の側面を、一度の段取りで加工するのが得意です。
  • 5軸加工機は、工具の角度を連続的に変えながら削れるため、3D曲面や斜めの面・穴に強みがあります。
  • 使い分けは「ワークの大きさ」と「平面中心か、曲面・角度があるか」で決まります。

五面加工機とは

五面加工機は、門形マシニングセンタに角度を変えられるヘッド(ユニバーサルヘッドやアングルヘッド)を備えた工作機械です。ワークをテーブルに載せたまま、上面と前後左右の側面の計5面を加工できます。

加工の仕方は、主軸ヘッドの向きを割り出して固定し、その状態でX・Y・Zの3軸を動かして削るのが基本です。門形の強い構造のため、大きく重いワークでも安定して加工できます。

当社の五面加工機は三菱重工工作機械製MVR30EXで、最大加工領域はX2000・Y3000・Z1500mmです。ユニバーサルヘッドを1°単位で回転・傾斜でき、立旋盤で削った大型品への穴あけ・タップ・溝などの追加工に活用しています。

5軸加工機とは

5軸加工機は、直線に動くX・Y・Zの3軸に、回転・傾斜する2軸を加えた工作機械です。テーブルや主軸が傾くことで、工具をワークに対してさまざまな角度から当てられます。

5軸を同時に動かす「同時5軸加工」では、工具の向きを連続的に変えながら加工できます。そのためタービンの翼のような3D曲面も、段差の少ない滑らかな面に仕上げられます。角度を決めて固定してから削る「割り出し加工」もできます。

当社は、DMG森精機製DMU50(縦形)とマキノ製a500Z(横形)の2台を保有しています。加工領域はφ630×高さ500mm程度までが目安です。

五面加工機と5軸加工機の違い(比較表)

項目 五面加工機 5軸加工機
加工の仕方 ヘッドの向きを割り出して固定し、3軸で削る 直線3軸と回転2軸を同時に動かして削る
対応サイズ 大型・重量ワーク 小〜中型ワーク
得意な形状 平面・側面・穴・溝など、角ばった形状 3D曲面、斜めの面や穴、奥まった形状
代表的な加工品 大型のベースやフレーム、大径リングへの追加工 ブリスク、インペラ、複雑形状のシャフトやブロック
当社の設備 三菱重工工作機械 MVR30EX(1台) DMG森精機 DMU50・マキノ a500Z(2台)

使い分けのポイント

  1. ワークの大きさで分ける:5軸加工機の加工範囲を大きく超える大物は、五面加工機が向いています。
  2. 形状で分ける:平面と直角の面が中心なら五面加工機、曲面や斜めの面が多いなら5軸加工機が向いています。
  3. 前後の工程で分ける:大型旋盤で削った大径品への追加工は五面加工機、旋削した中径品に曲面や角度のついた加工を加えるなら5軸加工機を使います。

どちらの設備で加工するかは、図面をもとに当社で判断します。お客様が設備を指定する必要はありません。

5軸加工機だからできる加工

  • 角度のついた加工:斜め穴や傾斜面を、治具でワークを傾け直さずに加工できます。
  • 3D形状・曲面への対応:翼形状のような曲面を、工具の角度を変えながら滑らかに削れます。
  • 工具を短く使える:工具を傾けて干渉を避けるため、突き出しを短くでき、びびりを抑えられます。
  • 段取り替えが減る:1回の固定で多くの面を削れるため、付け替えによる位置ずれを防げます。

5軸加工機を用いた加工は大型旋盤・ターニング加工.comにお任せください。

大型ワークの平面・側面加工なら五面加工機、曲面や角度のついた複雑形状なら5軸加工機が向いています。秦精工では両方を保有しているため、形状に合わせて設備を使い分けられます。図面1枚からお見積りしますので、お気軽にご相談ください。

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