大型旋盤 豆知識

2023.02.17

薄肉形状の大型旋盤加工品を高精度に加工する秘訣とは?

ブログ・豆知識

大型旋盤加工品あるいはターニング加工品と呼ばれる大きな丸物ワークは、小さな旋盤加工品と比較すると高度な寸法精度や幾何公差を実現することが難しいといえます。そんな中でも、特に薄肉形状の大型旋盤加工品の場合は、歪み等の発生が懸念され、さらに加工難易度が上がります。大型旋盤・ターニング加工.comを運営する秦精工では、φ600を超えるような薄肉形状の大型旋盤加工品であっても、真円度±0.01(機上)など高精度な加工を行うことが可能です。そこで、今回は薄肉形状の大型旋盤加工品を高精度に加工するための当社が考える2つのポイントをご紹介します。

ポイント①:加工前にワーク・測定器の温度を測定する

薄肉形状の大型旋盤加工品を高精度に加工するためには、加工前にワークや測定器の温度を測定することが重要です。当然のことながら、材質によりワークの熱膨張率は大きく異なります。ワークの温度を加工前に測定し考慮していないと、加工精度に大きな影響を及ぼします。また、測定の際にも同様のことがいえ、測定器とワークの温度が大きく異なると、正確に測定を行うことができません。そのため、加工前にワークと測定器の温度を測定し、均一な温度に調整することで高精度な加工を実現することができます。

ポイント②:チャッキングの圧力がワークに伝わらないように工夫する

薄肉形状の大型旋盤加工品を高精度に加工するためには、チャッキングの圧力が製品に伝わらないように工夫することが重要です。例えば、チャッキングの際に径方向からの圧力が伝わると、製品に反り・変形が生じる可能性があります。こういった事態を防ぐためには、予め長めの材料を用意し、チャッキングしている箇所から遠い部分を製品とする手法があります。これにより、たとえ薄肉形状であっても、高精度な加工を実現することが可能です。(※もちろん、治具を用いて、チャッキングせずに加工を行うこともありますが、この方法ではコストアップにつながる場合があります。)

大型旋盤加工のことなら、大型旋盤・ターニング加工.comまで!

大型旋盤・ターニング加工.comを運営する秦精工では、これまで積み重ねてきた機械加工技術・ノウハウと、各種大型機械加工設備により、大型旋盤加工のニーズにお応え致します。立旋盤のほか、大型の5面加工機や5軸加工機も取り揃えておりますので、大型の旋盤加工品に対する追加工はもちろん、特殊鋼・難削材に対するフライス加工や複雑形状の加工にも対応することが可能です。大型旋盤加工のことなら、大型旋盤・ターニング加工.comにお任せください。

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