大型旋盤 豆知識
2024.10.10
大型旋盤加工で用いられるホワイトメタル(バビットメタル)の用途例
ブログ・豆知識
大型旋盤加工で用いられる素材の1つにホワイトメタルという素材があります。このホワイトメタルという素材について、聞き馴染みがない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、当記事ではホワイトメタルの特性と用途について、詳しくご紹介します。
ホワイトメタル(バビットメタル)とは?
ホワイトメタル(別名:バビットメタル)は、錫・アンチモン・銅・鉛から成る合金素材の一種です。ホワイトメタルの最大の特徴は、その優れた耐摩耗性です。この特性から、主にベアリングなどの摺動部での使用が一般的です。しかし、ホワイトメタルは鋼やステンレスはもちろん、アルミニウムよりも柔らかく、融点も低いため、切削加工が困難な素材とされています。特に加工中に発生する熱による寸法精度の管理が難しく、高精度な切削を実現するには高度な技術と経験が必要です。
ホワイトメタル(バビットメタル)の用途
ホワイトメタルは、摺動性に優れるという理由から、そのものが素材として使用されることは少なく、リングの内径やプレートの端面等に溶着させて使用することが一般的です。
ホワイトメタル(バビットメタル)の具体的な用途例
用途例①
肉眼では分かりにくいですが、製品内径部の数mm厚がホワイトメタルです。
用途例②
同様に製品内部の数mm厚がホワイトメタルです。
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当社では、船舶、産業機器をはじめとし幅広い業界に向け、ホワイトメタルの大型旋盤加工品を手掛けてまいりました。その中で培ってきた経験・ノウハウを用いて、高精度な大型旋盤加工を実現します。また、日本で有数のホワイトメタルの鋳造を行う協力企業と連携することで、ホワイトメタルを溶着させた切削素材の調達まで対応することが可能です。
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